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前神代の魔法と現代の魔術

現代の魔術はパンドラの匣から解き放たれた「希望」であるとされており、前神代のものとは全く異なる性質を持つためエルピスと呼ばれている。

前神代には「魔眼」と呼ばれる眼を持つ人が多く存在したが、現代では「千里眼」と言う平行世界を見通す眼を除き全く存在していない。

魔術使い

現代では大気中の魔力を自身に取り込める者なら誰でも魔術を使うことが出来る。ただし魔力の出力量はその魔術使いの才能に依存する。魔術使いとは自身の属性の魔術を最低限使える者のことを指す。

魔術を使える者の割合には地域差があり、ユーラシア大陸では90%以上、アメリカ大陸では60%程度なのに対し日本では5%未満である。更に日本では魔術が存在しないものとされているため、才能があっても訓練を受けられる機会はほぼ存在せず、魔術使いは人口の約0.01%にも満たない。

SDEPは現代の魔術使いを前神代の「魔法使い」や科学の時代の「魔術師」などと区別しデュカリオンと呼んでいるが、一般にはあまり広まっていない。

魔力

現代の大気には魔力が充満しており、これは前神代の魔力と区別してピュラーと呼ばれている。

魔力は耐性が無い者にとっては非常に有害であり、〈呪い〉によって魔力が溢れ出した直後は魔力中毒による死者が続出し、世界全体の人口が減少した。現在では殆ど全ての人間が最低限の魔力耐性および魔力を感じる力を持っている。

属性

多くの魔術使いは六属性と呼ばれる火・水・地・風・光・影のうち1つか2つを持つ。六属性いずれにも当てはまらないものを「空(くう)属性」と呼ぶ。

稀に基本の四属性(火水地風)全てを持つ者や、更に少ないが六属性全てを持つ者も存在する。

固有魔術

使い手が一人しかいない魔術のこと。椿樹のように生まれつき持っているパターンと、西園寺のように自身でオンリーワンの魔術を編み出したパターンが存在する。

〈神殺し〉

世界の管理者である神を殺す術式を扱える者のこと。

現代の神は元から100年~200年に一度ぐらいの頻度で不具合を起こすことがあるため、その度に”魔術師”が殺すことで正常な状態に戻していた。科学の時代にも魔術を使える者はごく僅かに存在しており、かつて神殺しの役割を担っていた一族のひとつが七瑛路家である。しかし……。

現在は家系などを問わずランダムに発生するものとなっている。〈神殺し〉が必ずしも戦闘向けの魔術を使えるとは限らない。

その正体 ※ネタバレ注意

現代において〈神殺し〉の力の元となっているのは、遺産の中でも最も強力とされるもののひとつ「ソロモン72柱の悪魔」である。